気になるとこ
お友達の結婚式で数日不在だった主人が帰ってくる。
「誕生祝いをするからコレで食事の準備をしなさい」とぺろっと百貨店の商品券を渡してくれた。主人はメンタルは弱いけどすごく優しい。わたしは言いつけ通り百貨店に行き鯛の柵と主人が好きな点心を買った。
百貨店のなかをウロついていると商品が溢れかえっていてお腹いっぱいになる。
パステルカラーのハンカチ、ラインストーンが大量についたバッグ、ハイヒール。身につけたら素敵だろうけれど家に溶け込むように大事にできる自信がない。
ズボラで原始人のような女は、物は少なく手入れが最小限なものが望ましい。
例えば、美肌スチーマーが欲しいけれど機械を清潔にできる自信がない。「中のお水は本当に綺麗なんだろうか、掃除したけど水垢は大丈夫?消毒しちゃいたい!水をぶっかけて丸洗いしちゃいたい!」
我ながらひどい。コットンですら開封したら清潔を保てているか不安なので己の手だけが頼りだ。
こんなことを書きつつ、購入した鯛を目の前に暖かいカフェで珈琲を飲んでいる。一刻も早く帰宅して冷蔵庫に入れた方がいいのだろうけど…ね。
人は気になるとこがみんな違う。受け止めたいし受け止めて欲しいけれど、どうかなぁ。
魚を購入したのにゆっくり珈琲を飲んでいるなんて主人には理解できないことだろうから内緒です。